リレーブログ・テーマ「今まで観た中で印象に残ってる映画・本」

JPAブログをご覧下さってる皆さん、こんにちは!ピアカウンセラーの前田真規です。

「るくぴあ」登録ピアカウンセラーでお送りしているリレーブログ。
今回は、「今まで観た中で印象に残ってる映画・本」をテーマに書かせていただきます。

私は、映画は、ヒューマンもの、動物が出てくるもの、ラストが衝撃的なもの等が好きです。

今回は、私が今まで観た映画の中で、とても衝撃的で重かった(重い映画好き(^o^;))、SMAP中居くん主演「私は貝になりたい」の感想を書きたいと思います。

ストーリーは、第二次世界大戦中の昭和20年。
中居正広演じる清水豊松は、共に理髪店を営む房江(仲間由紀恵)と、まだ幼い子ども(男の子)とつましく、でも幸せに暮らしていました。
そんな中、豊松にも赤紙が届き、泣く泣く出兵することに。

気が弱く人の良い豊松が、上官から厳しい指導や暴行を受ける場面は、ほんとにその上官が憎らしく思えるほどでした。
その上官の命令で、捕虜になった米兵を「処刑せよ」と言われるのですが、豊松はどうしても震えてしまってできません。
しかし無情にも上官は、「行けーー!刺すんだ!」と命令し、豊松は目を瞑り、叫びながら米兵に向かっていくのです。
豊松は米兵を刺せず、実際には腕に切り傷を負わせただけでした。

戦争が終わり、再び房江と幼い息子と、新しく生まれた娘(赤ちゃん)と幸せに暮らし始めた矢先、豊松はBC級戦犯として逮捕され、愛しい家族と引き裂かれてしまいます。

米兵を殺してはいないのに、裁判では「死刑」という不条理な判決。
雑居房では、同じく死刑囚の鶴瓶さんや草なぎ君(友情出演)が“その日”を迎え、豊松は彼らを見送る度に、次は自分の番じゃないかと震え、むせび泣くのです。

妻の房江が、減刑を求める署名集めに、雪に埋もれながら吹雪の中を歩く姿は、とても切ないものでした。
そんな房江の願いも虚しく、とうとう豊松は死刑を執行されてしまいます。

両脇をガッチリと刑務官に抱えられて、目も虚ろによろめきながら歩く姿は、私がまだ小さかった頃にテレビで観た、所ジョージさんが演じた「私は貝になりたい」の同じシーンを思い出させ、緊張が走り息を飲みました。

絞首台への階段を登る、中居くんの迫真の演技は、目を覆いたくなるほど上手かったです。
絞首台の床が開き、ガタン!と鳴った後、静まり返った中で中居くんが読む、「今度生まれた変わったら、深い深い海に沈む貝になりたい」という遺書。

誰一人として救われず、不条理でやりきれない、重い重い映画でした。
フランキー堺さん、所ジョージさん、中居正広さんとリメイクされてきたこの映画。
中居くんが演じたことで、若い世代の人も多く観て、あらためて戦争の悲惨さ、免罪への理不尽な判決について等、考えさせられることがたくさんある映画だったのではないかと思いました。

解散を発表したSMAPですが、中居くんの「私は貝になりたい」、「砂の器」(ドラマ)で観たような、シリアスで重い役がとても上手い中居くんだけに、個別の活動になっても、是非また俳優の顔も見てみたいと思っています。

前田真規
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